35W 55W 色温度 何を選べばいいの?

H.I.D(High Intensity Discharged lamp)

購入のポイントは?

HIDを選ぶポイントは、まずその驚くべき性能ということになる。35Wクラスでもハロゲンの3倍とか明るくて、省電力で燃費もいい。寿命が長いなど言うこと無しの性能である。更に明るさを求めるのなら55Wクラスのハイパワータイプがお勧め。明るさも更に倍のハロゲン比約6倍で、価格もそれほど変わらない。取り付け工賃などはワット数の違いによって変わることはない。

寿命が長いことからハロゲンランプの交換個数と比較して、コストパフォーマンスを計算すると、値段には少し差がでるが、性能を考えるとパフォーマンスの高さに軍配が上がる。この先何年分かの投資と考えて、いくら出せるかを決めれれば、だいたいの予算と選択できるメーカーが決まる。「BELLOF(ベロフ)」や「PIAA(ピア)」など有名な高級品を除けば、実はそれほど価格に大差はない。

ブランドの露出を考えれば有名なメーカーが、やっぱり手を出しやすい安心感を持っているが、それなりの価格としてかえってくるのでコスト的には低くない。安さ第一主義の人は、ブランドによる選択は難しくなる。ケルビン数による値段の違いもほとんどないので、そのあたりは自分の好みによるだろう。製品が決まれば、どこのショップで購入するかといった最終的な決断にゆだねられる。

〜ケルビンとワット〜
購入の決断材料となるのは、満足のいく性能、メーカーの評判、価格がつりあっているかなどである。安かったら導入もしやすく、品質がよければちょっと高くてもついつい買っちゃうものだ。

おすすめの色温度は?

HIDは定番の6,000Kか、実用性重視の4,300K、悪天候に強い3,000K前後のバルブも候補に挙がる。明るさとは直接関係ない色温度ケルビンですが、使用目的を考えるとまったく違う選択肢になる。定番の6000Kは、色でいえば純白の光。太陽光に近い色温度で、少し黄色がかった純正のバルブに比べ、ファッション性も高く、ドレスアップアイテムには最適のアイテムだ。

色などよりも明るさ重視という人は、少し低めの4000K台がおすすめ。もっとも明るい色温度といわれるこの範囲は、少しくらい天気が悪くてもまったく問題ない。光が路面を映し出し安心して運転することができる。雨や霧など天候が悪いときは、太陽光のような真っ白な光が遠くまで届きにくくなる。届きやすい黄色の光が悪天候を走るドライバーには強い味方だ。一番遠くまで届くのは、色温度が低い赤い光だが、ブレーキランプや信号の止まれの色と決められているので、3,000K前後のバルブがおすすめ。

8,000Kなど車検にギリギリ通るか通らないかのバルブは、雨の日などでかなり見えにくくなるなど、実用面では期待外れ。青白い光は、目立つこと間違いなしだが、行き過ぎると見えにくくなるだけで、メリットはない。

〜定番の6,000K〜
明るさとファッション性を考えれば最適なのは6,000Kの太陽光。少し青白さが混ざるくらいの純白光は、夜道を明るく照らす。

35Wそれとも55W?

HIDはその明るさが大きな注目ポイントです。明るさは消費電力によって大きく変わりますが、ハロゲンと比べたとき、数倍も明るく電力消費が少ないことがわかります。ワット数を上げていけば、その分明るさも増していきます。同じHIDなら35Wクラスよりも55Wクラスの方が、断然明るいのです。純正品のほとんどが35Wとなっていますから、どうせ社外品に変えるのならもっと明るい55Wの方をすすめます。

その分消費電力というのは高くなってしまいますが、ハロゲンランプ装着時と変わらないのなら燃費を悪化させるわけではなく、明るさだけを手に入れることになります。燃費を少しでも稼ぎたいというのなら35Wを、明るさを手に入れたいというのなら55Wを選択するのがおすすめ。コンバージョンキットの価格は35Wの方が割安で、取り付け事態に差はない。

〜明るさと電力〜
ヘッドランプの明るさは、その消費される電力によって大きく変わります。ハロゲンランプの場合は55Wクラスですが、HIDは35Wでも3倍の明るさ。同じ55Wクラスなら倍の6倍の明るさになる。

パッシングできるの?

コールドスタートが不得意なHIDは、点灯直後に光が安定せず、本来の明るさを実現できません。メーカーが違っても基本的な構造が同じものは、同じ弱点を持っているといえます。蛍光灯や水銀灯などもスイッチを入れ点灯しても、白熱球のようにパッと一瞬で明るくなるわけではありません。原理が同じHIDは、ライトスイッチをオンにしてもすぐに明るくなるわけではない。

ではパッシングのような一瞬でチカッとさせるのには問題がないのだろうか。急なオンオフに弱いHIDは、実用に耐えうるものなのだろうか。意外とパッシングの機会は多いので、見逃せないポイントだ。実は最近のバラストは、デジタル方式を採用しており、堂々とパッシング可能と表示されているものも少なくない。4灯式の場合は、パッシングに使用するハイライトのバルブをHIDにしても問題はない。4灯HID化もおすすめだ。

〜最新のデジタルバラスト〜
ライトを点灯させる時が唯一の弱みであるHIDですが、デジタルバラストによる制御で素早く確実な点灯を実現します。

デジタルバラスト?

HIDは高電圧によって発光させているので、その電圧を制御するバラストが必要。20,000Vとも言われる高電圧は、もともとバッテリーからの電力に頼っている。12Vの電圧を高電圧に変換しているのもイグナイターを内蔵したバラストだ。制御方法にはアナログ式と最新のデジタル式があり、高精度な制御を可能にするデジタル方式が最新のHIDシステムには採用されている。

GARAXのコンバージョンキットでは、マイクロプロセッサーを駆使した世界初の全デジタル方式というハイパフォーマンスシステムが使われている。PWM(パルス幅変調)世界トップクラスの10bitの高性能CPUを使い出力精度400%UPを実現。アナログ式に比べデジタル式は、精度がよくレスポンスもいいため安定した電力供給を実現する。さらに回路を小型化し、薄型軽量のバラストにすることで、取り付けのし易さも実現している。

〜バラストもデジタル〜
正確で安定した制御を実現するためにバラストのデジタル化が進んでいます。小型、薄型、軽量のバラストがトレンド。

バイク(二輪車)でも?

ハロゲンの6倍明るいと言われているHIDですが、クルマだけでなくバイクにも搭載することができます。ヘッドライトに関してクルマとバイクの違いなんて、そんなにありませんから、クルマ用を流用できちゃったりします。2灯式のヘッドランプが普通のクルマと違い、バイクは1灯式が多く加えてランプ回りが狭いのが特徴的です。取り付けスペースの確保や、配線のとりまわしが自動車とは違い難しいです。

バーナーやバラストなどが1セットのバイク専用のHIDというのがあります。タバコよりも小さなバラストや、配線のしやすさが特徴のようです。構造的には特別違うものではないようですが、バイク用にアレンジされているのでしょう。クルマとバイクは共通のバーツがありますが、雨風にさらされたり、傾いたりとバイクだけの特徴的な部分がありますので、それを考慮したバイク用は、単に流用したものではないことは確かです。

〜バイク用HID〜
クルマもバイクもヘッドライトは同じである。標準的なハロゲンバルブを搭載している車種なら、HIDへの変更も可能だ。あなたのバイクも明るくしてみませんか。

オークションって大丈夫?

なんでもかんでもインターネットでショッピングできる時代になりました。はじめは顔が見えない相手とのやりとりなんて不安で、着払いが基本のショッピングでしたが、手数料を安く済ませるためにカードを使ったりと、ネットでの買い物になれてきているように感じます。それでもネット上では様々なトラブルが存在し、お金は振り込んだけど、商品が届かなかったとか、連絡がとれなくなったなど、故意的だったり事故的だったり実店舗では起こりにくいようなことが実際に起こっています。

重要なのはネットショッピング全てが、このような危険な状況ではないということです。安心して取引できて、気持ちよく買い物ができるネットショップや、個人出品者の方々が多くいるのです。安心安全な相手と見極めることができれば、オークションだろうが、個人売買だろうが、普通の買い物・取引が行えるはずです。さて、信頼できるショップといえば・・・

〜安心安全の通販〜
小さな金額でもお金はお金。どうせ買うなら安くて損をするよりは、安心を買いたい最近のネット事情です。

取り付け時の注意点?

ヘッドランプの中身をハロゲンからHIDバルブへ交換するのは、ユニットを固定してあるボルトやネジなどをはずして、取り外した後に慎重に交換すればすむ話ですが、バラストなどの設置はそうはいきません。既存のものを交換するのに比べて、新しいものを設置するというのは、車種によっては非常に難しいことがあります。スペースのある室内や、トランクルームならまだしも、中身が詰まっているボンネット内、バンパー内は特別です。

できるだけ雨風を受けないところと注意書きがあることからも、下手に設置すると製品の寿命などにも関わります。配線の長さを考慮すれば、設置できる条件は厳しいことがわかるでしょう。取り付けというよりは、設置の問題といったところでしょうか。走行中に外れて飛んでいってしまわないような、確実に固定ができるところで、雨や風に直接さらされない安全な場所です。

〜設置スペース〜
HIDとはいえ、ハロゲンとバルブの口金形状は一緒ですから、取り付け事態は問題なく行えます。気をつけなければならないのは、バラストなどの設置する場所です。