2006年待望のニューマキシシングル。通算20枚目のシングルはTBS系『古代発掘ミステリー 秘境アマゾン巨大文明 大発見! 紀元前の遺跡・・・大地を改造した幻の民族』イメージソング。デビュー6年目を迎えるガーネットクロウ。今年もエンジン全開で走り抜けろ。
今回は自然をイメージした曲で、どこまでもつづく大空や、私たちが暮らす大地、いのちの源である海など、スケールのとても大きな世界を描いた曲です。
春・夏・秋・冬という自然の表情や、自分達の生まれ育った地球という星のこと、そしてサビ部分では地球に降り注ぐ太陽の恵みと、雨という液体の水がある地球という奇跡、その環境で育った植物たちが生まれたときから私達を支えてくれているということに気が付いたとき、儚く佇む・・・ただ心を動かされた(見たいな)
物事を考えていると、ちょっとした事でも気になることがあるけども、自然のスケールに比べると自分というもの、ヒトと言う生き物はなんて小さなものなんだと改めて思う。私たちが生きていくために必要なものを与えてくれる自然は本当に凄いんだなと思うと同時に豊かな恵みに感謝をし、大切にしていくことを学びました。
一人一人がもっと環境のことを考えるといいな。。
「皆さんこんにちは、ガーネットクロウのボーカル中村由利です。私たちは、2006年の初シングル籟・来・也が完成しました。」「皆さんのご声援のおかげで、今年でデビュー6年目を迎えまして、ますますエンジン全開で、今年一年も頑張っていこうと思っています。」
「今回の新曲も自然だとか地球、宇宙といったスケールのとても大きな、私たちに欠かすことの出来ない、かけがえのない存在を歌った歌になっていますので、是非聴いてみて下さい。今回はカップリング曲も含めて風を感じられる作品になりました。3曲を聴いていただいて、皆さんにどんな風を感じていただけるか。とても楽しみにしています。それではこれからも応援よろしくお願いします。」ガーネットクロウのボーカル中村由利でした。
作詞はAZUKI七、作曲は中村由利、編曲は古井弘人。
笛の音が響くオープニング。比較的スローなテンポで曲が始まる。「春には春の生き方があり」「夏には夏の風が吹きます」「秋には秋の実りがあって」「冬には冬の厳しさがある」と日本の四季を詠んだ歌詞になっております。短い歌詞ではありますが、それぞれの季節の特徴を捉え上手く表現していると思います。
次に続く「生まれ育つ時 場所は違えども」「泣いてこの世に堕とされた」には全国いや世界中の人は生まれ育った場所は違えども、同じように産声を上げて生まれてきたと、広い意味で平和的な言葉で表現され、まるで天から贈られたかのような表現である「堕ちる」を使った点も面白い。この直後に一気に盛り上がりサビの部分に入る。
「空が晴れ心地良い日あれど」「雨が降りこの地を濡らさなければ」「木々さえも育たぬこの地球のこと」「儚さに佇むもののよう・・・」とある歌詞には、命が存在する軌跡の星「地球」には晴れて気持ちいい空も、時には雨が降るからその命が存在するんだと言い、儚さを感じながらも佇んでしまうという素直な感情が表現されている。
ここでおかもっち(岡本仁志)のギターソロが入るのですが、緩やかなそよ風のように心地良く流れていきます。
「春の国ならその温もりを」「夏の国ならそのしなやかさを」「秋の国ならその豊かさを」「冬の国ならその知恵を出し」今度は四つの季節のその土地でも生き方を描いているように思う。春には暖かさや温もりを感じることができる。夏には暑さに負けない力強さを持ち、秋には豊かに実った作物などの恵みを得て、厳しい冬にはいくつのも知恵で苦境を乗り切る、生きる者の強さを感じる歌詞になっています。
「遠く離れていたとしても今」「つながる術は多々ある時世」簡単に言うと世界中どこにいても昔から手紙や電話などで連絡は取れるし今ではインターネットを使えばどこからでもつながることができると言うこと。深く言えば名前も知らない誰かでも、例え遠く離れている人でも回りまわれば色々な人へ影響するくらい関連性の強いグローバルな次代ということ。
「空は晴れ光を浴びても」「雨が降り悩める者もあると」「頼りなく小さなこの心でも」「知ることはできると・・・」の歌詞からは天からの恵みが全ての人には有益であるとは限らないように雨が降れば悩む者もあり、多種多様な人が存在する地球では意見の違いも出てくるだろう。私一人の理解者がいても小さなことかもしれないが、たくさんの難しい問題を知ることはできる。それによって解決策が示されることを期待している。
比較的短い曲で歌詞も少ないのですが、それだけに内容は限りなく壮大でスケールの大きなものとなっています。時間の流れがまるで風のようにグルグル巡り巡って歴史を刻んできたそんな想いも感じれらる曲です。
C/Wの「Over Blow」もとてもいい曲で、ゆったり流れる時を感じられる楽曲です。「クルクルとまわる自転車のタイヤのもよう」の歌詞のあたりのメロディーというかリズムが独特ではまってしまいました。情景が浮かんできそうな世界観からどこか切ない歌詞が魅力的な一曲です。
【籟】とは「笛」または「ひびき」のことで風の吹き抜けるような音という解釈ができる。また楽曲ではケーナという民族楽器が演奏に取り入れられている。