初のベストアルバム「Best Selection 2000 to 2005」に続く19枚目のニューシングルは、テレビ東京系アニメ「メルヘヴン」オープニングテーマ。キラキラポップなミディアムチューン。前作「君の思い描いた夢 集メル HEAVEN」に続きタイアップされ、初回盤にはアニメオリジナルステッカーが封入されている。
デビュー当時の独創的な異次元のサウンドとは雰囲気を変えた明るくてリズム感のあるポップな曲になっている。誰でも受け入れられるようなポップさを持ちつつ、晴れ+時計のような独特のタイトルから連想される奇抜な歌詞に完成度の高いアレンジが見事にマッチしてクオリティーの高い作品に仕上がっている。
曲自体も長くないのでリズムの良さと相まって、すぐに曲が終わってしまう。全体としてほのぼのとした感じがでていて、晴れたような明るい曲で、感情の動きを描きながら時間の流れを時計というものを使って上手く表現している。
PVではタイトルどおり晴れた場所で屋外ライブを始めるように機材をセットするところをイントロにして、演奏シーンと出演者のカットシーンが織り交ぜられる。中村由利とAZUKI七の女性陣が愛らしくリアクションするシーンもあり、見ていても楽しめる作品だ。
ゆりっぺはいつもより多く回っております。マイクのコードが絡んでしまわないか心配です。七様はカメラを虫でもつつくように弄っています。ゆりっぺの指揮者のシーンなんかは可愛いのではないでしょうか。
撮影場所に関しての情報ですが、遠くの方に岡本太郎さんの代表作「太陽の塔」が見えるということで、大阪府吹田市千里にある万博公園の近くでの撮影と思われます。
作詞はAZUKI七、作曲は中村由利、編曲は古井弘人。
♪会いたい気持ちを集めたら・・・♪きっと宇宙の果てまで飛んで行くだろうな。←中村由利さんの05.11.24 (木)DIARYからコメントをお借りしました。これはAZUKI七さんがかいた晴れ時計の詩の一節です。実際には起こらないような不思議なことを人はたまに考えますよね。
詩の中にある「そんなフザケタ想像も」というように自分でもアホらしいと感じてしまう考えも、もしかしたら・・・って考えて起こるのを期待しますよね。でもフザケタ想像も恋愛には幸運をもたらすこともありますよ。「会いたい気持ちを集めたら・・・」本当に好きな人に会えたり、相手が自分のこと好きかもしれないと意識していたら、本当に相手が好きだったりします。
「晴れ時計」はそんな前向きな明るい楽曲で晴れた空、晴れた時間を想像させてくれる。一方で楽天的と思えるようなカラッと晴れた考え方が逆に何か”行き過ぎているように”引っかかる。「哀しい話は消えなくても」という詩はいったい何を示すのでしょうか。「君がまだ望むなら」も失恋の匂いがしませんか。
一見明るさを前面に出したテンポのいい曲ですが、表面的な明るさの目立つ詩に感じました…考えすぎですかね。これがGARNET CROWの味といいますか、単純な世界ではない複雑な人間模様を描き出した壮大なスケールが見えました。この楽曲にあなたは何を感じましたか。
C/W「たとえば12月の夜に」はクリスマスソングとしても認識されています。12月という時期と賛美歌やアベ・マリアといった歌詞から連想されるようです。どちらかといえば一人寂しいクリスマスを過ごす人に共感されそうな歌詞の内容と曲調です。
I just wanna hold you tight(GZCA-4039)
切なくも優しいラブソング。小松未歩さん本人のセルフライナーノーツではこんなコメントを載せています。「温もりのある音に包まれた途端 霧のかかった場所にスリップしてしまった私。夢と現実の区別がつかなくて これはもしかしてベール越しの景色?なんて・・・ 幸せはやっぱり感じるモノなのでしょうネ。」