Profile GARNET CROW(ガーネットクロウプロフィール)

ミュージックシーンをはばたく深紅のカラス

独創的な音楽クリエイター集団

ボーカル中村由利が生み出す曲に、キーボードAZUKI七が織り成す詩の世界。スタジオミュージシャンとして活躍していたギターリスト岡本仁志の音色と、数多くのアーティストのアレンジを手がけるキーボード古井弘人。

各方面で活躍していたクリエイター4人が出会い結成され、1999年12月4日にインディーズで1stMiniAlbum「first kaleidscope」をリリース。のちに「Mysterious Eyes」「君の家に着くまでずっと走ってゆく」の2タイトル同時発売でメジャーデビューを果たした。四人が創りだす普遍的なサウンドと独創的な世界観は高く評価されていた。

彼らの音楽性は「ネオアコ」を主軸としたもので、他にはないその独創的な楽曲は彼ら自身が「ネオ・ネオアコ」と称している。男性と間違われるほどの特徴のある低音の歌声と独特の世界観を持つ詩が、彼らの魅力の一つで聴く人を惹きつける理由にもなっている。

不気味さ残る名前について

名前の由来は、深みのある音楽を志向する意を語に込め「深い紅色」を持つ宝石「ガーネット」に言葉の響きの良さを求めて、「クロウ」を付加した。“GARNET”は「ざくろ石」を示しラテン語のgranatum(種のたくさん在る)から派生した言葉。

「深紅の」と訳されることもあり濃い赤を浮かべるが、実はざくろ石には様々な色が存在する。古くはお守りとして用いられ、1月の誕生石です。魔除けの石・守護の石。生命力・成長を意味する。

“CROW”は鴉(からす)の意味。その存在を象徴する色は「黒」であるはずだが、ガーネットが深紅という色を表している為、一般的に「深紅のカラス」と捉えられている。ちなみに「クロー」は鉤爪(かぎつめ)を意味するが、“Claw”と綴るため違うのである。

結成秘話

メンバーの出会いのきっかけは、倉木麻衣のデモテープ制作である。4人はアメリカで一緒に仕事をして、意気投合し「自分たちでもやってみようか」という話になり、原型が誕生。中村を除く3人は、以前にDEENやZARDの楽曲制作にて関わりがあった。

メンバープロフィール

全作曲を手がけるガーネットクロウの歌姫

ボーカル「中村由利」

作曲とボーカルを担当する「ゆりっぺ」こと中村由利(なかむらゆり)は、ZARD、三枝夕夏、岩田さゆり等の他アーティストへの作品提供も行う作曲家である。「音楽の無い世界は考えられない」という彼女。"想像"とはという問いに「自分の中から出てくる濁りのない素直なもの、あふれ出る感情を表現すること」と語る。

独特の伸びを見せる力のある低音と透き通るような高音が魅力の歌声。切ないメロディに絶妙に合う歌声が聴く人の心を掴んでしまうのだろう。その「切なさ」と「儚さ」と「やさしさ」を彼女の声に感じたときは感動を覚えることだろう。

幼い頃からクラシックに慣れ親しんできたらしく、ショパンやシューマン、チャイコフスキーといった高名な音楽家を好むメロディーセンスを持つ。

デビュー当時はGARNET CROWの中では唯一の新人であったとされ、音楽ディレクターのような表に出ない仕事を志向していたとされるが、周囲からの薦めでボーカル担当になった。

音楽番組でのインタビューへの対応やライブでの進行役、ウェブサイトでの新曲PR担当など先頭に立ってアピールする機会が多い。また単独での楽曲のカバーやライブ出演なども行っている。

提供楽曲のリンク

全作詞を手掛ける名ポエマー

キーボード「AZUKI 七」

全作詞とキーボードを担当する「七様」ことAZUKI七(あずきなな)は、「DEEN」「FIELD OF VIEW」「Soul Crusaders」「WANDS」「WAG」「竹井詩織理」など数多くのアーティストへ詩を提供している作詞家である。「何気ない毎日からも詞のインスピレーションを受ける」という鋭い感性の持ち主で、その独特な表現が特徴。

詩の世界観は「寂寥感」や「無常観」と言った表現を用いられて評論されることがあり、心情をさりげなく描写し、様々な単語を用いた斬新なフレーズ、当て字など幾つかの歌詞のスタイルに強い印象を受ける。

週に3から4冊の本を読むという読書家でもあり、詩の中には文学作品からのフレーズがしばしば登場する。他にも絵画や宗教、神話といったものから影響を受けたであろう単語がある。映画鑑賞、土いじり、写真撮影、散歩など幅広い趣味を持ち、造詣が深い。彼女の思想や哲学が詩に現れている。

著書に「80,0(はちまるまる)」という未発表詩と自身による撮り下ろし写真、セルフポートレートで構成された詩集がある。ライブ等でも喋る事がほとんどないため肉声はなかなか聞けないが、普段は京都弁を話す。

詩集80,0―Photo & anthology

ゴッドハンドの異名を持つアレンジャー

キーボード「古井弘人」

全アレンジを手掛ける。結成前からアレンジャーとして第一線で活躍しており、演奏や編曲の腕前から「ゴッドハンド」と呼ばれている。各メンバーからの信頼も得ており、音楽制作における実質的なリーダーでもある。

外見はサングラスをかけクールなキャラクターを印象付けるが、ライブにおいて激しいキーボード演奏などのパフォーマンスにより、キーボードを壊してしまったなどのエピソードを持つ。

ソロでも活躍するカリスマギターリスト

ギター「岡本仁志」

ギターの演奏、レコーディングに参加する「おかもっち(餅)」は、作曲や作詞などには関わっていないが、並行してソロとして活動をしている。作曲家・アレンジャーとして他アーティストへの楽曲提供なども行っている。

表現に深みのある彼のギターは、ガーネットの音楽を形作る上で欠かせない音色である。あの伝説となった"ZARD 船上 Live"でギターリストとしてプレイ!音楽業界の表舞台へ出ることになった。

2枚のシングルと、2枚のアルバムを発表

関連情報

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